前置詞「on」の核心に迫る!「接触」から「依存」へ繋がるイメージとは
- 山本 遼

- 7月12日
- 読了時間: 3分
こんにちは。こまらん塾の山本です。
さて、今回は前置詞についてのお話。
「on」という定番中の定番の前置詞に、どのような本質があるのかをご説明します。
「on」の根源にあるイメージは「接触」
まず、「on」が持つ最も基本的なイメージは 「接触」 です。
物理的に何かが別の何かに触れている状態を表します。
The book is on the table. (本はテーブルの上にある)
本がテーブルの表面に触れている状態ですね。
この「接触」というイメージが、「on」の持つあらゆる意味の出発点となります。
「接触」から「その人(もの)に触れているイメージ」へ
では、この「接触」のイメージが、どのようにして抽象的な意味へと繋がっていくのでしょうか。例えば、「壁に絵をかける」という場合を考えてみましょう。
I hung a picture on the wall. (私は壁に絵をかけた)
絵が壁に触れて支えられている、というイメージが浮かびますね。
このように、何かが別のものに「触れている」ということは、
多くの場合、その触れているものから「支えられている」「影響を受けている」
といったニュアンスを含みます。
「頼る」という「依存」のイメージへ
この、「触れて支えられている」というイメージが、
最終的に「頼る」「依存する」という意味へと繋がっていきます。
ここでよく使われるのが、「depend on」と「rely on」です。
depend on:支えが「存在」することへの依存
depend on は、「~に依存する」「~次第である」という意味で使われます。
イメージとしては、物理的に何かが何かに「乗っかって」支えられているような状態です。
例えば、建物の土台を考えてみてください。
建物は土台に「depend on」していると言えます。土台がなければ建物は成り立ちません。
Our picnic depends on the weather. (私たちのピクニックは天気次第だ。)
ピクニックが成立するかどうかが、天気の状態に「乗っかっている」=天気に支えられている、というイメージです。天気が悪ければピクニックは「成り立たない」わけですね。
rely on:信頼に基づいた「寄りかかり」の依存
一方、rely on も「~に頼る」「~を信頼する」という意味ですが、
こちらは特に「信頼」という要素が強く、精神的な「寄りかかり」のニュアンスを含みます。
例えば、誰かに困った時に助けてもらうことを想像してみてください。
その人の人間性や能力を信頼しているからこそ、その人に「寄りかかる」ことができますよね。
You can rely on me. (私に頼っていいよ。)
私があなたの期待に応えることができる、という信頼感があるからこそ、
私に「寄りかかる」ことができる、というイメージです。
まとめ:「on」の核心は「接触」が生み出す「関係性」
「on」の根源には「接触」という物理的なイメージがあり、
そこから「支えられている」「影響を受けている」という抽象的な意味へと広がり、
最終的に「頼る」「依存する」という概念に繋がっていくというわけです。
英文を読んで「on」に出会ったときは、
「接触」から派生する様々なイメージを意識してみてくださいね。
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