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心理学に関する大学入試英語長文を読んで(前編)

執筆者の写真: 安田 菜々花安田 菜々花

※この記事は一部にネタバレ要素を含みます。

 英語長文ポラリス0(基礎レベル)を学習中の方は注意してください。







こんにちは。こまらん塾心理秘書の安田です。


今回は、大学入試対策用の問題集として定番の

英語長文ポラリス」シリーズの0(基礎レベル)に掲載されている、

メラビアンの法則について言及された文章(大妻女子大学 入試問題)を読み、

その問題を解いてみました。


その感想とメラビアンの法則そのものについて、

前編と後編に分けてお伝えします。



前編では、

この問題を解いてみて感じた

「1. 英語長文に取り組む上で意識した方が良いこと」と

「2. この問題集の構成・解説について」←代表・山本が紹介

を考えていきたいと思います。




1. 英語長文に取り組む上で意識した方が良いこと


今回読んだ文章は、「メラビアンの法則」という理論に関して言及されたものでした。

このような〇〇の法則や〇〇理論などといった少し専門的な内容が扱われている時、

もともと知っているものであればスラスラと文章が読めるかもしれませんが、

注意すべきこともあります。


既存の法則や理論について言及されている時、

もちろんその内容自体の説明がされている文章である可能性もありますが、

一方でその法則や理論そのものに疑問を投げかけていたり批判していたりする場合もあります。

今回の問題はまさに後者のパターンです。


この文章は前半と後半に分かれており、

前半はメラビアンの法則そのものについての説明や根拠、

後半はこの法則の問題点について述べられています。


つまり、前半と後半でメラビアンの法則に対する観点が異なっています。



では、既存の法則や理論について扱われた文章が出てきた時、

どのようなことを意識すべきでしょうか。


まず、その内容をもとから知っている人は、

先入観に惑わされずに文章を読み進めていく意識が必要です。


今回の文章で言えば、

後半部分はこの法則を批判する内容となっているため、

主張を取り違えてしまうと混乱を招きます。


また、主張を意識することはこの法則をもとから知らない場合においても重要です。

特に今回の文章は、

先に述べたように前半と後半でメラビアンの法則に対する観点が異なるため、

文章の中でどのパートや段落がどのような主張をしているかを意識する必要があります。


このような、段落ごとの要点を抑えながら文章全体の理解を深めていく読み方を、

パラグラフリーディングと言います。

どのような内容の文章であっても、パラグラフリーディングは文章の流れを掴んでいく上で効果的な手法です。


また、問題の形式にもよるかもしれませんが、

実際に文章を読み進める前に設問の内容にざっと目を通すことも英文読解において役立ちます。

これは、部分ごとの主張を抑えるという点においても文章の理解を促すことに繋がりますし、

事前に文章中のどの部分が問われるのかがわかることで、

問題を解くのにかかる時間を短縮できるという点でも効果的です。




2. この問題集の構成・解説について


さて、ここからは安田に代わって、代表の山本が情報をお届けします。


英語長文ポラリスシリーズというと

英語講師の関正生先生の大人気シリーズですが、

関先生の英語長文参考書には「The Rules」シリーズもあります。


実はこの2つ、出版社が違うのですが、

構文分析で使用されている記号は統一されているのです。

例:名詞句・節は〈〉で表記、など



これって、実は画期的なことだったりします。



「参考書によって構文分析の記号違って、混乱する…」というのは、

意外とありがちなことなんですよね…。


関先生の参考書・問題集が「自分の学習スタイルに合う!」という方は、

出版社等を気にすることなく選ぶことができる、という利点があります。



そして英語長文ポラリス0(基礎レベル)に関して言うと、

「入試基礎レベル」であって「高校基礎レベル」ではない

というのが特徴であり、注意したいポイントです。


レベル帯としても日東駒専レベルというところなので、

英語が得意でない方にとっては苦戦することも当然ありうるでしょう。


さらに関先生もおっしゃっている通り、

「中堅私大でも、語数が短いわけではない」ので、

引用元の大学名を見ると

「この大学、偏差値そんなに高くないのに長い英文だ…」

と感じることもあるかもしれませんね。



また、音読用白文もあり、

無料で英文の音声を聴くこともできるため、

何度も何度も音読することが大切です。


「やみくもに30題の英語長文に取り組むより、

ポラリスの10題を何度も学習して、“自分の英文”にしていく」


この作業が、あなたの英文読解力を向上させるポイントとなるでしょう。




~後編へ続く~

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