「勉強し始めるタイミング」を見極めるポイント ーマズローの欲求階層説を踏まえてー
- 山本 遼

- 6月8日
- 読了時間: 3分
こんにちは。こまらん塾の山本です。
不登校のお子さんを見ていると、
「そろそろ勉強を遅れを取り戻さないと…」と焦る親御さんの気持ちは本当によく分かります。
しかし、人間性心理学の祖であるといわれているマズローの欲求階層説に照らし合わせると、
「勉強(=承認欲求や自己実現欲求)」に取り組むべきタイミングとは、土台である「安心・安全」が満たされてからなのです。
お子さんの今の状態は、どのような段階にあるでしょうか。
❌ まだ勉強に取り組まないほうがよい段階
【マズローの階層:生理的欲求・安全の欲求】
心身がすっかり疲弊し、生きるためのエネルギーを回復させている「充電期間」です。
・朝起きられない、昼夜逆転している
・頭痛や腹痛など、体に症状が出ている
・部屋に閉じこもりがちで、家族ともあまり話さない
・常にイライラしている、または完全に無気力に見える
⚠️ この段階での勉強がNGな理由
この状態のお子さんにとって、学校や勉強は「自分を脅かす恐怖の対象」です。
恐怖を感じている脳は生存モード(闘争か逃走か)になっており、理性的な思考や記憶を司る脳が働きません。
ここで無理に勉強をさせようとすると、
「親は今のありのままの自分を認めてくれないんだ」「家も安全な場所じゃないんだ」と感じてしまい、
せっかくの安全基地が壊れてしまいます。今はペンを持たせる時ではなく、とにかく心と体を休ませる時です。
⭕️ 勉強に少しずつ取り組むことをトライできる段階
【マズローの階層:社会的欲求・承認欲求への移行期】
お家が「絶対的な安全基地」になり、エネルギーがたまってきた段階です。
少しずつ「外の世界」や「自分のこれから」に意識が向き始めます。
・家の中で少しずつ笑顔が見られ、リラックスして過ごしている
・親御さんと日常のたわいもない会話ができるようになった
・ゲームやYouTubeなど、自分の好きなことに熱中する気力がある
・「暇だな」「みんな今頃何してるのかな」といった言葉が出始める
・「勉強しなきゃいけないのは分かっているんだけど…」と前向きな葛藤が見える
✨ この段階での勉強のアプローチ
このサインが出始めたら、勉強をリハビリのように始めても大丈夫なタイミングです!
ただし、いきなり「遅れを取り戻すための受験勉強」を始めると、再びエネルギー切れを起こします。
大切なのは、欲求階層説のなかの「承認欲求(やればできるという自信)」を満たしてあげることです。
・10分だけ教科書を開けた
・英単語クイズに5分触れてみた
こうした「小さなできた」を積み重ね、「自分も捨てたもんじゃないな」と思えるような勉強の進め方が、
次の「学校復帰」や「進路の選択(自己実現)」へとつながっていきます。

勉強を始めるタイミングの正解は、教科書には載っていません。
マズローの欲求階層説とも照らし合わせながら、
ぜひ「勉強の最適齢期」を考えてみていただければと思います。
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それでは。


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